nico先生は、陽当たりの良い海辺の診療所で、人々が元気で過ごせるように願いながら、日々診療にあたっています。そんなかたわら、時々ぼんやりしながら、いろいろなことを思うのでした。
ぽつんと灯がともる
今日も一日
無事に終わりそう
海を見ながら
ふーっ と一息
あたりまえにあると
それほどほしいと思わないけれど
ないとわかると
無性にほしくなる
だから本当は
あたりまえにあることは
大切なんだろうな
視線
雨上がり
海の向こうに
絶え間なく
たたずむ姿
こちらと そちらと
時間の流れが違うのか
じっと見入る 今がある
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人に喜んでもらえることが
自分の喜びだから
土に向かうかのよう
今日も素敵な笑顔で
おいしい野菜を並べている
うちで食べるとき
気持ちも
一緒にいただきます
昨日の失敗を思い出しながら
ぼんやりと歩いていると
ぱっと青が
目に飛び込んできた
あまりにとびぬけた色彩に
何を考えていたのか
忘れてしまう
どうしてそんな形なのか
どうつながっているのか
毎日見ているけれど
よくわからない
ただ知っているのは
それ自体
昔から
人々に役立っているってこと
赤くて丸くて緑のヘタがあって
にんげんからしたら
みんな同じ「ミニトマト」
けれど「彼ら」にしてみれば
みんな違うはず
並べてみると
違いが少しは わかるかな
刃を添えて
角からゆっくり削り始める
手間はかかるけど
力加減や刃の向きを
確かめながら削っていると
なんだか気持ちが
穏やかになる
ざっくり集めて
適当に作っているかと思いきや
とても緻密に
デザインされて見える
意図せず ただ目的に向かって
一生懸命紡いでいると
えも言わぬ魅力を持った
ものになるのかもしれない
たくさん入っているけれど
どうなんだ?
一口かじるってみる
やった あたりやん
ほんと ちっちゃい幸せ
ならば やらかしてしまったことを
ぐずぐず 考えるとき
食べればいいんじゃない?
昨夜のうちに
灯にやってきたやつを
たらふく食べて
もう動けない
今日が雨とか天気とか
そんなこと どうでもいい
今は 何にも考えず
のらりくらり
陽のあるうちの散歩は
いつぶりか
闇の中は 気にもしなかった
あんなところに
もう実っている
時の重なりを思う
GAP
幼いころから そこにある
遠くにあっても 見える 聞こえる
おそろしく 大きく 騒々しい
日が落ちると しだいに
繊細な 光の粒を作り出す
そんな違う姿をもつことも
魅力的なのだと思う
#ニコ先生の海辺の診療所より
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